機械の進化、技術が進むにつれ、どんどん「小型化」するというイメージをお持ちの方の多いと思います。
そのイメージ通り、本体から無駄なスペースを省いたり、動作に必要な仕組みそのものを小さく作り変えていくことで、今まではサイズの都合上設置が出来なかった場所へも機械が置けるようになりました。
その結果、さらに機械の利用可能範囲は広がっています。
ただ、機械の小型化は、時に悪用されることもあります。
盗聴器の小型化は、その最たるものと言っても過言ではありません。
盗聴器本体が小型化するということは、設置場所を選ぶことなく、どこにでも盗聴器が仕掛けられてしまうということになります。
では、従来のものと、小型化された盗聴器で設置場所はどう変わったのでしょうか。順を追ってご説明します。
従来型の大きな盗聴器だと、発見されるリスクがあるため下記のような見つかりにくい場所に設置されていました。
■従来型の盗聴器設置場所
など
近年の小型化された盗聴器では、こんな場所に仕掛けられるケースも増えています。
■小型盗聴器の設置場所
など
ここまで従来型、小型化それぞれの盗聴器を見てきました。
小型化、バッテリーの長時間化により、他の物の内部に入れ込んで設置をすることなく、小さな盗聴器自体を家具の隙間や電化製品の脇にそっと忍ばせておくだけでも、十分盗聴が可能になります。
設置場所としては、電化製品の周辺が電源に不自由しないというメリットがあるため、割合としては多くなっています。
しかし、改めて盗聴器が仕掛けられていた物やその設置場所を確認していくと、もうどんな物、どんな場所に仕掛けられていても不思議ではありません。
盗聴器が仕掛けられやすい物や場所、という情報のみでは盗聴器被害を防ぐことは、少々難しいのでは…、と思ってしまうほどです。
また、小型化していても、その性能は下がっていません。
市販品でもレシーバ(受信機)があり、電波の届く場所にいることができれば、10m以上離れた場所でも盗聴した音声を受信することが可能です。
そのため、自宅付近などに長時間駐車している車がある場合、注意しておく方が良いでしょう。
小型化した盗聴器は、最大の特徴である「小さい」というメリットにより、あらゆる場所に仕掛けることが可能になっています。
盗聴の被害について、少しでも思う所がある、不安を感じたということであれば、まずはご自身の周囲を確認してみるべきでしょう。
またその際はぜひ、「こんなところに盗聴器が置かれているわけがない…」と思い込まず、どんなに小さな隙間でも、しっかりと確認していくことをおすすめします。
そして、ご自身の探し方では不十分だと思われる場合や、盗聴被害の不安が拭いきれないときは、弊社にご相談ください。
経験豊かな調査員が、様々な機材を駆使して、盗聴器の有無、設置場所を見つけ出します。